2004年5月
2004年前半の出来事
・イラクで邦人殺害、自衛隊を派遣
・拉致被害者の家族が帰国
・三菱自動車、西武など不祥事
・米大リーグでイチローは今季通算262安打
・アジアで鳥インフルエンザ猛威
2004年5月
5月13日の三越劇場が終わり、いよいよ頭の中はリサイタルのことでいっぱいです。
第一部をシャンソン、第二部を日本の歌、第三部をラテンというプログラムにして、全部で20曲近く歌う予定にしています。
私のこれまでの途中経過を皆様にお聞きいただきたく、精一杯レッスンに励んでいます。
2月に東京都の交響楽団と石井好子さんのジョイントコンサートを聴く機会がありました。石井好子さんは80歳を超えているそうですが、その歌のすばらしさに感動しました。確かに高い方の声はお出にならないのですが、そんなことは全く気になりませんでした。
オーケストラとシャンソンでは違和感があるのではと思いつつ聴き始めましたが、2曲目3曲目と進んでいくうちに、歌の大きさ、表現力の豊かさ、説得力にどんどん引き込まれていきました。まさに魂の歌という感じで、大変感動しました。
お話もすばらしく、1年半前に同じように都の交響楽団とジョイントされたそうですが、今日の日を迎えるために随分準備をされた様子がユーモア溢れる表現でしたが伝わってきました。
30代の頃、フラメンコを習っていたので、本場のフラメンコダンサーが来日すると、良く観に行きました。
ウェストがくびれた若いダンサーがスピード豊かに踊るのも素敵でしたが、でっぷりと太った年配のダンサーが激しいリズムを体の中に刻みながら、表現はゆったりと踊る姿も感動的でした。
石井好子さんの歌を聞いていて、そのダンサーを思い出しました。
歌もダンスも年齢と共に衰えていくものとは限らないということを実感しました。また、それだけ奥が深いということでしょうか。
そういう訳で、今回は私の途中経過を聴いていただくということなのです。
まだまだ、伸びる可能性があるか、ないか。本人は可能性を信じてレッスンしています。